自分が発達障害かもしれないと思っている人のための精神科受診ガイド
わたしは約半年前に成人ADHDと診断され、いま治療を受けている。
受診するのがけっこう大変だったので、自分の経験を踏まえつつ、
未診断の人のための簡単な受診ガイドを書いてみようと思う。
1.発達障害外来や著名な医師の病院は最初から諦める
こういった有名どころの病院は初診予約の段階から超激戦だ。初診予約がしたかったら親やきょうだいに会社や学校を休んでもらい、予約開始時間と同時に家族全員で電話をかけまくってもらう必要がある。それでも予約できないかもしれない。
予約できたとしても1年待ちはザラで、5年待ちというところもある。
有名どころは最初から諦めて、普通の、そのへんのクリニックを狙っていく戦略をとろう。
2.通える範囲の病院から「心理検査ができる病院」を探す
発達障害の治療は長期に及ぶので、学校や会社を休まなくても通える、通いやすい病院なのが第一。
とりあえず電話をかけてみて、
「そちらでは成人の発達障害の人は受け付けていますか。心理検査が受けたいのですが」と訊いてみよう。
ポイントは「心理検査が受けたい」という意思を明確に示すこと。心理検査は発達障害の診断に必須だ。どこの病院でもやっていそうなものなのだが意外にやっていない病院、あるいは積極的にやりたがらない病院が多い。というのは、心理検査はあまり診療報酬がつかない(儲からない)上、臨床心理士という専門職を数時間拘束するし、検査室を数時間独占することになるので病院としては敬遠したいのだ。
「心理検査が受けたいんです!」と言ったら渋ってくるような病院はやめておこう。
すでに発達障害者の治療を行っている病院が望ましいけれど、とりあえず心理検査ができれば及第点だ。
3.子供のころの連絡帳や通知表や作文を用意する
学童期以前の様子が分かる客観的な資料を用意しておこう。心理検査と同様、確定診断には必須だ。
わたしは小学校低学年時の連絡帳を用意した。母親がわたしの様子や育児の苦しみを細かく記載していたし、教師がわたしがいかに迷惑な児童であるか率直に記載していたので、最良の資料であった。
これは小1 どう見ても発達障害なのに「ADHDではないか」と教師から指摘されたのは小5になってからだった(親はその指摘を完全に無視した) pic.twitter.com/Q3OtDJlpG0
— 黒川はるひ (@kurokawaharuhi) 2015, 12月 17
黒川さんも似たような感じでしたがこれは小2の頃ですね pic.twitter.com/9utVpxqLjk
— 黒川はるひ (@kurokawaharuhi) 2015, 12月 17
あとは受診するだけ。